従来はC言語やアセンブリが主流だったマイコンプログラミングの世界に、Pythonの軽量版が使われるようになってきました。
そんなMicroPythonの魅力とその使用例について詳しく解説します。
それではいってみましょう!
目次
MicroPython【マイクロパイソン】とは?
MicroPython【マイクロパイソン】とはPython 3と互換性があり、特に低スペック環境での使用に適したプログラミング言語です。
その軽量な設計により、小さなマイコン上でも動作し、直接ハードウェアを制御することができます。
MicroPythonとPythonの主な違い
MicroPythonはPythonの軽量版で、スペックが限られた環境(特にマイコン)での使用を目的としています。
一方で通常のPythonは、より多くのスペックを持つコンピュータやサーバで動作するように設計されています。
MicroPythonはPythonの全てのライブラリや機能をサポートしているわけではなく、最小限の機能セットに絞り込まれています。
これにより、メモリ使用量が少なく、小型デバイス上で効率的に動作します。
言語の基本的な特徴
- MicroPython: 軽量でリソース効率が良く、Python 3と互換性があり、直接ハードウェアを制御するための機能が含まれています。
- Python: 豊富な標準ライブラリと外部ライブラリを持ち、データ分析、ウェブ開発、機械学習など幅広い用途で使用されます。
用途と適用分野
- MicroPython: 組み込みシステム、IoTデバイスが主な用途です。ハードウェアと直接対話する必要がある場合に適しています。
- Python: ウェブ開発、データ分析、機械学習、サイエンス計算、デスクトップアプリケーションなど、ほぼすべての分野で広く使用されています。
このように、MicroPythonとPythonは異なる用途と特性を持ちながらも、Pythonの簡潔で読みやすい文法を共有しています。
MicroPythonを学習する方法
1. 基本的なPythonの知識
MicroPythonはPythonの文法を基にしているため、基本的なPythonの知識があると学習がスムーズです。
基礎で十分なので、オンラインで利用できる多くのチュートリアルやドキュメントを通じて、Pythonの基礎を学びましょう。
2. 公式ドキュメントを読む
MicroPythonの日本語公式ドキュメントは非常に充実しており、言語の基本から特定のハードウェアプラットフォームでの使用方法まで、詳しく解説されています。
3. 対応するハードウェアを手に入れる
MicroPythonはマイコン上で動作するため、ESP32やm5stackなどのデバイスが必要です。
これらのデバイスを使って、実際にコードを書いて動かしてみるといいと思います。
秋月電子通商さんではESP32、千石電商さんではm5stackが手に入ります。
4. プロジェクトを始める
小さなプロジェクトから始めて、徐々に複雑なものにチャレンジしてみましょう。
基本的なLEDを点滅させるLチカという簡単なプログラムから始め、センサーの読み取りやネットワーク通信を取り入れることで、MicroPythonの使用方法を徐々に理解していくことができます。
まとめ
MicroPythonは、マイコンプログラミングの世界にPythonの簡潔さと柔軟性をもたらした気がします。
筆者にとってはアセンブリやC言語以外にマイコンのプログラミングができるのがすごく新鮮でしたし、なによりWEBで使ってきたPythonでプログラミングできたのがよかったです。
低スペックなデバイスでの使用に最適化されており、直接ハードウェアを制御する能力を持っています。
この記事を通じて、MicroPythonの基本とその魅力について理解を深め、新たなプログラミングの可能性を探求していただければ幸いです。